20190329オープンCAE講習会@富山 事前準備 (ver.20190324)
トレーニング環境について
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講習会では,ご持参いただいたノートPCを利用して,シミュレーションソフトOpenFOAM v6 のソースコードの確認,および,コンパイルを実施します.
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ご用意いただくノートPCでは,下記の作業が実施できることが必要です。
- C++言語で作成したプログラムがコンパイルできること
- OpenFOAM v6 を利用したプログラムがコンパイルできること
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上記の作業が実施できる仮想マシンを配布いたします.この仮想マシンをご自身のノートPCにインポートし,動作が確認できれば,トレーニング環境の準備が完了となります。
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配布する仮想マシンをご利用の場合,講習会当日までに完了していただく必要のある作業は,次の通りです.仮想マシン等の作業に不慣れな場合,時間がかかることがあります.早めに作業していただき,不明点等はお問い合わせください.
- ノートPCのスペックを確認する
- ノートPCに仮想環境ソフトウェア Virtualboxをインストールする(インストール済みの場合は最新版にアップデートする。)
- 講習用仮想マシン アプライアンスをダウンロードする
- ダウンロードした講習用仮想マシン アプライアンスをVirtualboxにインポートする
- インポートした仮想マシンが起動することを確認する
- いずれかのステップで問題が発生した場合には,問合せ先にメールで相談する
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上記1~6の作業の詳細は,下記をご覧ください。
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配布する仮想マシンを使用せず,独自に環境を構築される場合には,OpenFOAM v6がコンパイル可能であることをご確認ください。確認方法については,下記 OpenFOAM v6がコンパイルできることの確認 をご覧ください.
ノートPCのスペック等について
- ノートパソコンを持参ください.トレーニングは,ご持参いただいたノートPCを使用して実施いたします.ノートPCの推奨環境は以下の通りです.
- CPU: Pentium4以上 (64bit対応のCPU)
- OS: Windows 7以降(CPUが64bit対応であれば,OSは32bit版でも可),または MacOS X 10.5以降
- RAM: 2GB以上
- 空きディスク容量:25GB以上推奨(20GB以下では,外付けディスクを併用するなどが必要.)
- 空きUSBポート: 1つ以上
- マウス: ParaViewの操作のために外付けのホイールボタン付きマウスを持参されることをお勧めします.
- VirtualBoxやVMWare等の仮想環境ソフトウェアが動作すること,または,USB起動ができること.(必ず,動作することを確認してください.インストールしたが動かない場合には,事前にご相談ください.)
- 所属先や自宅でネットワークに接続し,事前に提供するファイル等をダウンロードできること.
- 次の情報をご確認ください.
- OSの管理者権限のあるユーザのパスワード
- BIOS設定方法(パスワード設定時はそのパスワード.起動ディスクの順序を変更しUSB外付けメディアから起動できるようにする.仮想化技術(Intel Virtual TechnologyやAMD Virtualization)を有効にする.)
ノートPCの事前準備
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ノートPCに,Oracle Virtualbox をインストールして,動作することを確認してください.
- Oracle Virtualbox は,下記から取得可能です。
- https://www.virtualbox.org/
- 最新版は VirtualBox 6.0.4 です.(2019年3月11日現在)
- Virtualbox は,ライセンス GNU General Public License (GPL) version 2 で提供されるオープンソースソフトウェアです.自由に使うことができます.
- Virtualbox以外の仮想マシン環境(VmWare)でも利用可能です.ただし,VmWare Player は個人的利用以外には使えません.企業活動でのご利用については,ライセンスをご確認ください.
- Oracle Virtualbox は,下記から取得可能です。
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講習用仮想マシンを作成しました.仮想マシンのアプライアンス(Open Virtualization Format Archive形式 OVF1.0 拡張子 .ova)を配布いたします.事前に下記の作業を実施し,持参ノートPCに講習環境を構築してください.
- 下記アドレスからファイル「Xubuntu1804-OCAE2019-01.ova」をダウンロードする.(ファイルサイズは約4GB)
- VirtualBoxを起動し,「ファイル」メニューから,「仮想アプライアンスのインポート」を選択する。先にダウンロードした Xubuntu1804-OCAE2019-01.ova ファイルを選択して,インポートを実施する。(仮想マシンが作成されます。12GB程度のディスク容量が必要です。)
- 作成された仮想マシンが起動することを確認する。(仮想マシンの ユーザ名:user パスワード:user)
- その仮想マシンの設定などについては,デスクトップに配置した AboutThisMachine.md ファイルをご覧ください。OpenFOAM v6 がインストールされています。使用時には,端末から
of6
と入力して実行することで,OpenFOAMの環境が読み込まれます。 - 上記の仮想マシン アプライアンスは,Windows,Mac,Linux等の各OS上の仮想環境からインポート可能です.
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すでにOpenFOAMをご利用の方で,独自に OpenFOAM v6 の環境を用意できる方は,それをお使いいただいて結構です.ただし,下記の作業などによって,OpenFOAM v6 がコンパイルできることをご確認ください.
OpenFOAM v6がコンパイルできることの確認
OpenFOAM v6 の設定が有効な端末から,下記コマンドを順に実行してください.OpenFOAM標準ソルバのicoFoamをコピーし,myIcoFoamという名前に変更し,コンパイルおよび計算実行をするものです.(講習会用に配布する仮想マシンをご利用の際は,端末上で of6
というコマンド(エイリアス)を実行することで,OpenFOAM v6 の設定が有効となります。)
myIcoFoamというソルバが実行され,エラーなく計算が完了することをご確認ください.
mkdir -p $WM_PROJECT_USER_DIR/solvers
cp -r $WM_PROJECT_DIR/applications/solvers/incompressible/icoFoam $WM_PROJECT_USER_DIR/solvers/myIcoFoam/
cd $WM_PROJECT_USER_DIR/solvers/myIcoFoam/
mv icoFoam.C myIcoFoam.C
sed -i -e 's/icoFoam/myIcoFoam/g' ./Make/files
sed -i -e 's/FOAM_APPBIN/FOAM_USER_APPBIN/g' ./Make/files
wmake
cp -r $FOAM_TUTORIALS/incompressible/icoFoam/cavity/cavity/ $FOAM_RUN/cavity
run
cd cavity
blockMesh
myIcoFoam
[追記] クリップボードの共有や,共有フォルダの設定方法
仮想マシンとホストマシン(ノートPC)との間でコピペを有効にしたり,ファイルを共有するためには,仮想マシンの設定を変更する必要があります。下記リンク先を参照のうえ,設定をご確認ください。
講習用教材の配布
- 準備中です。3/25(月)に連絡予定です。電子ファイルでの配布となります。必要な方は,ご自身で印刷をお願いします。
- C++講習については,GitHubの講習内容をご参照ください。
会場に関する注意
- 会場では,WiFi接続は用意することができません。悪しからずご了承ください。
ご質問など 問合せ先
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講習会の準備について,ご質問がございましたら, opencae2019toyama@googlegroups.com へお寄せください.
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Googleドライブを利用して,ファイルを配布いたします.Googleドライブにアクセスできない等の問題がございましたら,opencae2019toyama@googlegroups.com へお知らせください.
変更履歴
- 2019年3月24日 共有フォルダに関する設定を追記
- 2019年3月22日 教材・会場注意について追記
- 2019年3月19日 仮想マシンでのof6エイリアスについて追記
- 2019年3月11日 初版