OpenFOAM v1912 のインストール
オープンCAE勉強会@富山 第80回 講習会:OpenFOAMを0から始める
オープンCAE勉強会@富山・富山県立大学 中川慎二
OpenFOAM OpenCFD版 OpenFOAM v1912について
OpenCFD が開発、公開するOpenFOAMである。
https://www.openfoam.com/
最新版は OpenFOAM v1912 である。(リリース日 23 December 2019)
https://www.openfoam.com/releases/openfoam-v1912/
OpenFOAM v1912 のインストールには,いくつかの方法がある。
OpenFOAM is distributed by OpenCFD under the GPL license as:
- Source code to be compiled on any Linux system
- Pre-compiled binary installation for Linux systems
- Pre-compiled binary installation for Mac OS X systems
- MS Windows installer
- Bash on Ubuntu on Windows for MS Windows 10
Please refer to the download instructions to obtain the code.
Ubuntu では、Docker、ソースのコンパイル、といった2つの方法でインストールできる。
この講習では、Ubuntu 20.04 にDockerインストールする。Ubuntu系OSでは、もっとも簡単なインストール方法である。
Dockerとは,軽量な仮想環境の一種である。
https://www.docker.com/
具体的な作業方法は、下記を参考にする。
https://www.openfoam.com/download/install-binary-linux.php
Dockerのインストール
講習会用仮想マシンには,事前にDockerをインストール済みです。
OpenFOAM v1912のインストール作業
スクリプトのダウンロード
OpenFOAM がインストール済みの Dockerイメージが,Docker Hub で公開されています。Docker形式でのOpenFOAMインストールでは,そのDockerイメージをダウンロードし,適切なオプションで起動するスクリプトを使用します。
講習会用マシン内のウェブブラウザから下記リンクにアクセスしてください。SourceForgeに移動し,しばらく待つとファイルの保存を選んでください。ファイルは,/home/user/Downloads/ディレクトリに保存されます。ファイルマネージャーを起動し,ダウンロードした2つのファイルを /home/user/ ディレクトリに移動してください。
installOpenFOAMスクリプトへのリンク https://sourceforge.net/projects/openfoam/files/v1912/installOpenFOAM
startOpenFOAMスクリプトへのリンク https://sourceforge.net/projects/openfoam/files/v1912/startOpenFOAM
スクリプトへの実行権限付与
仮想マシンを起動し,画面左上のメニューから端末を起動します。端末を起動すると,その場所は /home/user/ です。そのディレクトリには,先にダウンロードしたファイルが存在するはずです。
起動した端末上で,ファイルのリストを表示する ls
コマンドを実行し,ファイルが存在することを確認します。
ダウンロードしたファイルはスクリプトファイルです。このファイルに実行可能権限を与えるために,下記コマンドを実行します。
chmod +x installOpenFOAM
chmod +x startOpenFOAM
Dockerイメージの取得
端末上で下記のコマンドを実行する。このコマンドは1度実行するだけでよい。700MB程度のDockerイメージがダウンロードされるため,完了するまでに時間がかかる。
./installOpenFOAM
以上で,OpenFOAM v1912 のインストール作業は終了である。ここまでの作業は,今後実行する必要はない。
OpenFOAM v1912の起動と確認
OpenFOAM v1912 がインストール済みの Docker マシンを起動するために,下記コマンドを実行する。
./startOpenFOAM
これによって,その端末内では OpenFOAM v1912が実行せきるDocker仮想マシンが動作していることになる。通常の端末と設定が異なるところがある。
その端末で,下記のコマンドを1行ずつ実行する。
mkdir -p $FOAM_RUN
run
cp -r $FOAM_TUTORIALS/incompressible/icoFoam/cavity/cavity .
cd cavity
blockMesh
icoFoam
さらに端末で下記コマンドを実行し,ParaViewにより可視化ができるか確認する。
paraFoam
作業終了時には,端末で exit
コマンドを実行する。
OpenFOAM v1912 使用方法
OpenFOAM v1912 を使用するときには,端末を起動し,/home/user に移動し,./startOpenFOAM/
を実行することになる。その端末上でOpenFOAMのコマンドを実行する。作業終了時には,端末で exit
コマンドを実行する。
関連ページ
事前作業用資料
オープンCAE勉強会@富山 第80回 講習会
OpenFOAMを0から始める:仮想マシンのインポート
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/4513d835-b606-4db9-8815-b5fa5a8dda5d
OpenFOAM v7 のインストール
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/db222dc8-a65d-4138-8702-8e5331186614
OpenFOAM v1912 のインストール ← この書類
当日用資料
当日資料:オープンCAE勉強会@富山 第80回 講習会
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/8ca75947-d188-478b-8074-c0ed55be361c
当日講習資料補足:オープンCAE勉強会@富山(第80回)
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/a6fa6eae-af46-472d-a1a5-40ff2a81c207
Dockerメモ
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/66644ada-6ade-4d03-b4bb-580bf785d435
付録
講習用配布マシンの説明
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/07261560-338e-4b5f-9fb9-13e446e1381f