当日講習資料補足:オープンCAE勉強会@富山(第80回)
講習用マシンの構成
items | of7 | ofv1912 |
---|---|---|
インストール方法 | パッケージ | Docker |
OS | - | CentOS |
インストールディレクトリ | /opt/openfoam7/ |
Docker内の /opt/OpenFOAM/OpenFOAM-v1912 |
ユーザー作業Dir | /home/user/OpenFOAM/user-7/ | /home/user/OpenFOAM/user-v1912/ Dockerからホストのディレクトリがマウントされる |
起動スクリプト | of7 (~/.bashrc 内で設定したエイリアス) |
./startOpenFOAM |
注意:上記の表は,本講習での構築(インストール)方法によるものであり,OpenFOAMのバージョンに依存するものではない。OpenFOAM-7 でも,Dokcer形式でインストールすれば,表のofv1912と同じ状況になる。
Docker を使って気づいた事など
Docker では,image と container という概念を理解するとよい。
Docker利用インストールの欠点:初心者向け
Docker では,インストールされたファイル等へアクセスするため,CUIを利用することが必要となる。GUIを利用するためには,追加の工夫が必要となる。
本講習の当初案では,GUI環境も追加したDockerイメージを作成した。ホストOSと同じFile Manager や File Editor をインストールすることで,GUI で操作することもできる。
Docker利用のメリット
ダウンロードした image は,変更されない。何か問題を起こしてしまったという時は,変更が含まれる container を削除して,改めて image から起動すれば,元に戻る。
近い将来には,Windows環境でも,Docker が利用しやしくなりそう。そうすれば,OSに依存せず,同じ環境で使用しやすくなる。だろう。
おまけ
講師は普段,どの方式でインストール?
本番環境は,ソースからのコンパイルが主となります。OpenFOAM Wiki などを参考にしています。ParaView でPythonスクリプトなどを有効にするためです。メモリが多く,並列コンパイルで早く済ませられることも理由です。
Dockerインストールでは,/opt/OpenFOAM/OpenFOAM/setImage_v1912.sh を見ると,ParaView-5.6.3-mpi-py を使うようである。mpi も python も有効化されていると推測する。未確認です。
試用・テスト用の仮想マシンでは,パッケージを使うことが多いです。簡単なので。
Docker は,あまり使っていませんでした。よく理解できていないことが理由です。image と container がたくさんできて,不安になったことがありました。少し理解できてくると,便利だと感じています。
講習会用マシンにDockerを使うとすると,ファイルやディレクトリのコピーが1つの課題だと考えます。ユーザーディレクトリにコピーしてしまえば,普通のファイル等と同じように,GUI操作できます。初心者講習では,GUI環境を使用せざるを得ないと考えています。
なぜ,Docker と パッケージ を使ったのか?
この講習用マシンとして,当初は,両バージョンを Docker 形式でインストールしていた。Docker形式を採用した理由は,最新のOS Ubuntu 20.04 用のパッケージが容易されていなかったからである。
OpenFOAM 7 については,パッケージが用意されたため,そちらを採用した。
関連ページ
事前作業用資料
オープンCAE勉強会@富山 第80回 講習会
OpenFOAMを0から始める:仮想マシンのインポート
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/4513d835-b606-4db9-8815-b5fa5a8dda5d
OpenFOAM v7 のインストール
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/db222dc8-a65d-4138-8702-8e5331186614
OpenFOAM v1912 のインストール
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/b81a7cf5-53eb-456b-8d30-f3bb61013634
当日用資料
当日資料:オープンCAE勉強会@富山 第80回 講習会
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/8ca75947-d188-478b-8074-c0ed55be361c
当日講習資料補足:オープンCAE勉強会@富山(第80回) ← この資料
Dockerメモ
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/66644ada-6ade-4d03-b4bb-580bf785d435
付録
講習用配布マシンの説明
https://nakagawa-lab.kibe.la/shared/entries/07261560-338e-4b5f-9fb9-13e446e1381f